【多楽腹亭】芦別のご当地ラーメン『ガタタンラーメン』!戦後の炭鉱夫を支え続けたラーメンは野菜たっぷり熱々の人情あふれる味だった! 北海道芦別市グルメ
ロイドは北海道、芦別市に来ています。
芦別は北海道のだいたい真ん中あたりに
位置する場所にあります。
北海道内陸の観光地といえば
旭川や富良野、帯広など他の観光地もひしめく中
この芦別にやって来たのには訳があります。
もちろん、らーめんです!
そのお目当が、この芦別のご当地ラーメン
ガタタンラーメンです!
ガタタンという名前は
どんな意味なのか?と思いますが、
実は、語源は中国だそうなんです。
中華料理に「ガーダ」という水で練った小麦粉を
塊にしたものがあるそうで、
戦後に旧満州から芦別に引き揚げた方が、
中華料理店を開きそこでスープにとろみをつけた
ラーメンを作ったのが始まりとされています。
また戦後の芦別では、炭鉱が活発に動いていて
そこで働く人達のニーズとも相まって
この芦別でガタタンラーメンが定着しました。
炭鉱の閉山とともに下火になっていったものの
今でも何軒かのお店でそのカタチを残しているそうです。
というわけで、今回ご紹介するのは
芦別の戦後の隆盛を影で支えたガタタンラーメンを
今でも味わえるお店「多楽腹亭」です。
多楽腹亭
このお店へは車が必須です!
芦別の駅の方から向かえば、
空知川を渡る手前の大通り沿いにあります。
芦別駅から歩くと30分はかかりますよ。(~_~;)
という事で、
早速入店しましょう!
開け放たれた入り口からは
心地よい風が入って来ます。
昼過ぎの店内には地元の方らしい人が3人、
観光客っぽいカップル(勝手な想像(~_~;))が一組です。
どれどれメニューを見てみましょう。
全てにガタタンの文字がついています。
ここは迷わずガタタンらーめんを注文しました。
店内はちょうど良いレトロさ加減。
中華風?の絵がたくさんかかっています。
レトロなのは
絵だけじゃありません。
なんとこんな電話機まで。
流石に使えないんだろうなぁ
と、お店の隅々まで観察しているうちに
ガタタンらーめん
着丼です!
これはなかなか見ない見た目です。
中華そばを超えて
もはや中華丼と言われてもおかしくないほど
たくさんの具が表面を覆い尽くしています。
果たしてどんなお味なんだろう!!
ガタタンらーめんのスープ
まずは、とろみたっぷりのスープから!!
最初にすくい上げたのは、
中華丼の餡並みのとろみです。
ズズーーー
う、う、旨い!
優しくも深い旨味が
あふれています。
お次は比較的サラサラな部分を掬って
ズーッ
こちらも美味しいです!( 当然か (-。-;)
味単体でなく、このお店の持つ雰囲気と
このスープの持つ雰囲気が本当にぴったり来ています。
ガタタンらーめんの麺
いよいよ麺を食べていきます!
ズズー アチッ!
でも 旨い!
とろみたっぷりのスープを纏った麺は
猫舌の自分には暑いんですが、
それでも啜るのが止められないのは
柔らかな麺がこのスープを
本当に良く絡ませて運んで来るから!
ガタタンらーめんの様々な具材たち
まずは白菜。
水っぽくなってしまいがちな白菜も
周りを包み込むスープと絡んで
味も食感も良い。美味しいです。
お次はほうれん草。
これも美味しい!
ほうれん草の風味もしっかり味わえます。
わかった!
このスープはとろみはあるが、
かなりの控えめな味付けだから
野菜の繊細な味を打ち消さないで
むしろ引き立てているんです。
だから普段なら味付けに負けて
食感だけしかわからないような
弱めの味の野菜達までも
とても生き生きして感じます。
では個性が強めなエビは?
旨い!!
これはエビについた塩味と
スープの旨味が程よく合わさって最高です!
トロッとした雰囲気を引き締める
紅生姜も効果的!
そして出ました、
魚介出汁の帝王、ホタテの貝柱!
このラーメンは本当にたくさんの具材が
どれも効果的に役目を果たしています。
というわけで
まとめ
完食&完飲です!
ドバッと一見無造作に盛り付けられた
着丼時の外観とは裏腹に
とても繊細な味の整え方がされた一杯でした。
それぞれの素材の調和。
そして、ガタタンらーめんの
歴史などを嬉しそうに話してくれる
おじさん、おばさんの持つ人柄が
この一杯をさらに美味しくしている事は
間違いありません。
ごちそうさまでした。
ロイドの旅はまだまだこれからも続きます!
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店舗情報
店名=多楽腹亭
問い合わせ=0124-22-8688
住所=北海道芦別市南一条西1-1
交通手段=芦別駅から
営業時間=11:00~20:00
日曜営業
定休日=月曜、第2火曜
フラメンコロイドの足跡
味=3.54
接客=3.62
雰囲気=3.70
評価=3.62